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ハヴィエル・サネッティは、観衆にあいさつし、ディレクターとして、「ピッチ上でインテルを守っていたのと同じようにこれからもインテルを守り続ける」ことを固く誓った。
今回が、インテルでの19年間で856試合に出場し、21ゴールをあげたサネッティにとって、サン・シーロでのセリエA最終戦となった。
彼はチームメイト、同僚、クラブ関係者、会長の出迎えを受けた後にマイクを取った。
彼はこのように語った。
「みなさん、ありがとう。この瞬間がどれだけ感情を揺さぶるものかは分からないだろう。ここにいる全員が素晴らしい存在だというだけでは足りない。」
「いつでも僕のそばにいてくれた全員に感謝したい。」
「僕の唯一の希望は、世界中のどんな国でもインテルのユニフォームを守り、それを誇りに思うことだ。みんなのおかげで、それを愛することを学んだ。みんなにもこのクラブを愛して欲しい、僕が永遠にこのクラブを愛し続けるのと同じように。心から愛して欲しい。」
「妻のパウラと、僕たちがともに築き上げた素晴らしい家族に感謝したい。僕の父は、今アルゼンチンでテレビの前にいるんだ。ここには来たくなかったそうでね。」
「天国にいる母に感謝している。母はきっと今の僕と同じくらいに幸せでいるだろう。モラッティ一家に感謝している。彼らは、僕がここにいる間ずっと僕を信頼してくれている。」
「トヒル会長に感謝している。彼は僕がこの素晴らしいインテルという家族の一員であり続けることを認めてくれている。それがずっと僕にとっての夢だった。」
「僕の素晴らしいチームメイトたちに感謝している。今シーズンのチームメイトたちも、それ以前のチームメイトたちも、大いなる敬意と強い気持ちをみせてくれた。」
「このユニフォームを着て送ることのできた、この素晴らしいキャリアについて幸せに思っている。僕は本当にこのユニフォームを愛している。これから、新しいことをやらなければならない。上手くできるかどうかは分からないけど、ピッチ上でインテルを守っていたのと同じようにこれからもインテルを守り続けるということは断言できる。」
「僕を愛してくれてありがろう。みんなを心から愛している。」
その後、サネッティは、この夏に退団するとみられるチームメイト、ワルテル・サムエル、ディエゴ・ミリート、エステバン・カンビアッソ、ルカ・カステラッツィをひとりずつ呼んだ。
サン・シーロの観衆へのサネッティ最後の言葉。やっぱりカッコいい。これから先、こういう選手って出てくるのかなあ…。トッティが引退するときにもこんな感じになるかもしれないけど、やっぱりサネッティの方が重い感じはするなあ。
最後にサネッティが呼んだ名前の中に、エステバン・カンビアッソが入っており、「カンビアッソもこの夏で退団か」という憶測を呼んでいますが、この後のインタビューで、サネッティ自身は、彼に個別に言葉をかけたかっただけだと言っています。ただ、インテルとしては、年俸450万ユーロのカンビアッソの処遇について決めかねているところがありそうなので、去就は微妙です。ミリート(年俸500万ユーロ)とカンビアッソが退団するだけで、年俸が1000万ユーロ近く浮くわけで、インテルとしては本当に悩みどころだと思います。ちなみにサネッティの年俸は150万ユーロと意外と安めでした。ペレイラよりも安かったんですねえ…。