http://www.football-italia.net/45365/inzaghi-future-down-milan
フィリッポ・インザーギは、彼自身がいずれACミランのプリマヴェーラを離れることになるだろうが、現時点ではそのことを考えておらず、クラブがその決定権を持っていることを理解していると、語っている。
40歳のインザーギは、引退後、ミランのユースレベルの監督を務めており、昨日、プリマヴェーラをヴィアレッジョ国際ユース大会優勝へと導いた。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督解任後、その後任となるとの噂があり、また、先月にはサッスオーロの監督候補ともなったが、ミランはいずれの件についても進展を許さなかった。
まだ監督業を学んでいる段階であり、ミランが引き続き彼の将来についての決定権を握っているという。
インザーギは、この件に関して、今日付のガゼッタ・デッロ・スポルトに対して、再度このように答えている。
「ミランは僕に話をして欲しくないと考えているし、終わったことだ。」
「何も無理はしていない。ミランは僕に全てを与えてくれている。クラブのためにならないようなことは絶対にしないよ。僕は、1年間アッリエーヴィを担当し、2年プリマヴェーラを担当するというプランを受け入れているんだ。」
「大きなプロジェクトに関しては、ミランの同意が得られれば、その時にはその件について考えることになるだろう。そうでなければ、今のプランを全うすることになる。ミランは僕のプロとしての成長についてもケアをしてくれている。確信を得ている時には、他のことは考えずにそれをやることにしているんだ。」
「僕は何も恐れてはいない。遅かれ早かれ、若い選手たちの元を去ることにはなるだろうが、今それを想像することはできない。冗談にもほどがあるだろう…。僕はヴィアレッジョでの優勝を決めたばかりなんだよ。」
「クラレンス[・セードルフ]はチームメイトだったし、友人でもある。ガッリアーニからの[昨日の祝福の]電話の1分後には、セードルフとタソッティからの電話があったよ。」
「僕たちの間には素晴らしい関係がある。クラレンスは偉大な存在であり、必要なのは時間だけだ。」
「ベンチでの僕のロールモデルは誰かって? 僕がケガをした時に、モウリーニョが電話をくれて、僕を勇気づけたのは忘れられない。予想もしていなかったからね。」
「だけど、僕にとっての最初のロールモデルは、アンチェロッティだ。彼は選手たちから愛されていた。」
インザーギは、現在のチームでの、昨日の成功についても語っている。
「僕にとっての喜びは、選手たちが幸せそうな様子をみること、特に彼らの成長をみることだ。最も満足しているのは、優勝カップについてではなく、チームが大人になったと感じたことだ。彼らは、その意欲と能力が素晴らしいものであることを示してくれた。」
「祝福のメッセージ? ガッリアーニ、ベルルスコーニ会長、バルバラ・ベルルスコーニからは電話をもらったよ。電話には150件メッセージが残されてたね。」
ヴィアレッジョ後のインザーギのコメント。非常に大人なコメントで、これを読む限り、しばらくは大丈夫なのかな、と思うけど、やっぱり心配は心配。セードルフ監督就任を最終的に決断したのは、ベルルスコーニなので、ピッポとベルルスコーニの関係が特に心配です。
ガッリアーニも「インザーギはどこへも行かない」というコメントをしています。しかし、「私がここにいる限りは」という言葉がついていたのがちょっと気になるところです。なお、ピッポとミランの契約は一応2016年までとなっています。それを盾にすれば、引き抜きをかけるクラブには移籍金も要求できますが、そういうことを繰り返しやると、クラブとの関係はこじれるばかり……。ミランに帰ってきてくれるなら、よそのクラブに行ってもいいけど、帰ってきてくれそうな気がしないんですよねえ……。