今日のガゼッタ・デッロ・スポルトによる両チームの先発予想はこちら。

見づらいかもしれませんが。
ちょっとだけ、続きを読む、に。
カナ表記にしたフォーメーション&マッチアップはこちら。

ACミラン(4-2-3-1):
ディエゴ・ロペス;ラミ、サパタ、メクセス、デ・シーリョ;エッシェン、ムンタリ;ボナヴェントゥラ、メネズ、エル・シャーラウィ;フェルナンド・トーレス
インテル(4-3-1-2):
ハンダノヴィッチ;長友佑都、ラノッキア、フアン、ドド;グアリン、クズマノヴィッチ、オビ;コヴァチッチ;イカルディ、パラシオ
今シーズン最初のミラノ・ダービー。両チーム、セリエAでは中位に沈んでおり、優勝争いとは無縁な状態にあるものの、やはり特別な意味を持つ試合。特にインテルにとっては、突然の監督交代後最初の試合でもあり、極めて重要性が高いと思われます。
ACミランはここまで、4勝2敗5分け勝点17で、ウディネーゼと並んで7位タイ。最近の5試合では、1勝1敗3分け。ここ4試合は1敗3分けで勝利がありません。前節のサンプドリア戦は、エル・シャーラウィが久しぶりのゴールをあげただけに勝ちたかった…。
今節は、アバーテ、デ・ヨング、アレックスが負傷により欠場。この事態に対応するため、ラミが右サイドバックに入り、センターバックにはサパタ、メクセスという久しぶりのコンビが入る模様。意地でもアルメロは起用しないんですね…。よほどピッポはアルメロが気に入っていないのでしょう。エル・シャーラウィと縦に並べると、守備面での不安があるというのもあるのかもしれませんが、左利きの左サイドバックを起用するのは自然なことだという気持ちもあります。
また、デ・ヨングの欠場に伴って、中盤には、エッシェンとムンタリを並べて、その前に3枚という形。実際には、ボナヴェントゥラ、エル・シャーラウィがある程度下がって守備時には4-4-1-1のような形になるものと思われます。右に本田圭佑ではなくボナヴェントゥラを置いているのは、守備面での負担と、本田の長旅によるコンディションを懸念してのことでしょうか。なお、ガゼッタでは、ボナヴェントゥラと本田のどちらが先発するかについて、65%:35%と予想しています。
なお、ベンチには、モントリーヴォが戻ってきました。さすがに先発で起用するのは難しいでしょうが、状況次第では、出場機会もあるかもしれません。
インテルは、4勝3敗4分け勝点16で9位。最近の5試合では、2勝1敗2分け。エリック・トヒル新オーナーの元、夏にもっと大型の補強をするかと思いきやさほどではなかったので、この成績についてもやむを得ないところがあるのかな、と思っていたんですが…。
11月14日に、ヴァルテル・マッツァーリ監督の解任&ロベルト・マンチーニの新監督就任を発表。マンチーニとの契約は2年半と発表されていますが、おそらく、翌々シーズン、2016-17シーズン終了までの契約ということだと思います。マンチーニは、2004年から2008年にかけてインテルの監督を務め、スクデット3回、コッパ・イタリア2回、イタリア・スーパーカップ1回というタイトルをチームにもたらしています。2005-2006シーズンのスクデットが、インテルにとっては、1988-99シーズン以来だったということもあり、今回のマンチーニ復帰について、インテリスタは、おおむね好意的な評価をしているようです。
マッツァーリ時代は、ほぼ3バックで戦ってきたインテルですが、マンチーニの監督就任に伴って、4バックに移行する模様。今シーズンの補強の目玉だったはずのヴィディッチがここまで期待外れなパフォーマンスに終わっており、今回の先発予想でもヴィディッチは先発を外れています。一方で、同じく今シーズン前に加入したドドは好調を維持しており、すでに左の定位置を確保した感が。よって長友佑都としては、右サイドに活路を見出すことになりそう。ジョナタンが負傷により欠場という影響もあるのかもしれませんが、右サイドバックでの先発が予想されています。
中盤に3枚並べ、その前にコヴァチッチ+2トップという形は、コヴァチッチの能力を最大限に活かすという意味で、効果が高そうです。ミランとしては、コヴァチッチに対して十分なプレッシャーをかけ、自由にプレーさせないようにしなければなりませんが、こんな試合に限ってデ・ヨングがいないという…。エッシェンとムンタリに頑張ってもらいましょう。
2トップは、イカルディとパラシオという組み合わせ。今シーズンのイカルディは好調で、すでに7ゴール。一方のパラシオはまだノーゴール。ただ、パラシオの本来の良さは、点をとることではなく、とらせることだと思うので、特に問題はないのでしょう。いざとなれば、ここまで4点をとっているオズヴァルドもいますし。
ダービーというだけでなく、やや調子を落としている両チームにとって、大きなきっかけにしたい本当に重要な試合。ミランとしては、特にここで勝たねば5試合連続で未勝利ということになり、あまりにも厳しい状況に。インザーギには長く続けて欲しいし、どうにかして結果を!! それにしても、インザーギとマンチーニが監督として対戦するなんて、年が経つのって早いなあ…。
ちなみに、色んな意味で、極めて注目度の高くなったこの試合。チケットはすでに完売だそうです。また、2007年以降禁止されていた、スタンドでのドラムと拡声器の使用が認められたのだとか。かつてのダービーのような雰囲気が味わえるのでしょうか。
最後にこの試合のミランの招集メンバーを。
ACミラン:
GK:アッビアーティ、アガッツィ、ディエゴ・ロペス
DF:アルベルタッツィ、アルメロ、デ・シーリョ、メクセス、ラミ、ザッカルド、サパタ
MF:エッシェン、モントリーヴォ、ムンタリ、ポーリ、サポナーラ、ファン・ヒンケル
FW:ボナヴェントゥラ、エル・シャーラウィ、本田圭佑、メネズ、ニアン、パッツィーニ、フェルナンド・トーレス