カカの獲得を断念して、ミランはターゲットを変更。カーンのエンバイェ・ニアン(M'baye Niang)を獲得しました。なんと1994年12月19日生まれの17歳。移籍金は非公開ながら報道によると推定300万ユーロ。リーグ・アンはほとんど観ていないので、どんなプレーヤーかは分かりません。調べてみたところ、セネガル人の両親のもと、パリ郊外で生まれ、もちろん育ちもずっとフランス。なので、フランスとセネガルの二重国籍。ポジションは基本的にフォワード。ウィング、攻撃的MFとしてもプレーできるとのこと。プロとしてプレーしたのは2010-11、2011-12の2シーズンで合計30試合。5ゴールをあげています。っていう数字をみても分からないものは分からないね。おそらく潜在能力のものすごくある選手だろうな、とは思うけど、即戦力になるかどうかは不明。とはいえ、その選手に頼らざるをえないのが今のミランなのかもしれません。
本人のコメントを紹介。
「ミランへの加入で大きな夢が叶いました。この偉大なクラブにふさわしい存在であることを証明できるかどうかは自分次第だと思っています。」プレースタイルから似ているとされるアンリとの比較を問われて:「新しいアンリ?比較は好きじゃありません。アンリはアンリで、ニアンはニアンです。」
さらにボージャン・クルキッチの獲得も間近との情報。公式な発表はないものの、ボージャン本人はミランへの移籍を認めています。完全移籍ではなく、買取オプション付きの1シーズンのレンタル移籍。こちらはニアンに比べて知名度は圧倒的に高いですね。2011-12シーズン開幕前、出場機会を求めて、バルセロナからASローマに1200万ユーロで移籍。見た目上は完全移籍だったものの、実際にはバルセロナが1300万ユーロで買い戻せるという条項が付いていたようで、その権利をバルサに放棄させる、つまり完全移籍には2800万ユーロが必要、という事実上のレンタルに近い形態でした。そこで今回のミランへのローンもバルセロナを交えた話し合いに基づいて決められているらしいです。昨シーズン、ローマでは33試合7ゴール。決して悪い結果でもないと思うのですが、ローマとしては不満だったらしく、買取の権利を放棄、今回の移籍に至った模様。
ボージャンは現在22歳。高い得点力に加え、センターフォワードとしてだけでなく、両サイドのウィングとしても高いレベルでプレーすることができるのがストロングポイント。アッレグリのサッカーにウィングはあんまりいないけど、アッレグリの希望による獲得とのことなので、アタッカーとして大いに期待していることは間違い無いです。ボージャン+パッツィーニの2トップはわりと楽しみ。