分析動画中の英文全訳&コメント一部訳
メールフォームから、こんな動画があるという情報を頂きました。
海外の方が作成したと思われる、ウェストハム・ユナイテッド戦での香川真司のプレーに関する分析の動画です。英文の解説がついているので、訳してみました。
情報を送っていただいたしげさん、ありがとうございました。
内容は、続きを読む、で。
動画中の解説文の訳。
Kagawa receives the ball,…
香川はボールを受け、ワンタッチパスをして、すぐに自分の入るべきポジションを見出す。(ワンタッチパスを使うことでエヴラをプレーにからませている点に注意)
In making the intelligent run, Kagawa drags out Collins from…
インテリジェントな動きをする際に、香川がコリンズをセンターバックのポジションから引っ張りだし、チームメイトのためにスペースを作り出す。
Kagawa moves centrally and tries to…
香川は、中央に動き、それによって大きな影響をもたらそうとする。ここでも、ワンタッチパスを使うことで、流動性を出し、テンポを上げる。
Kagawa drops deep.…
香川が低い位置に下がる。そうするのは、彼にとって、ごく当然のことだ。ギャップを広げてそこを使えるわけではないが、ルーニーがフィールド上の高いポジションを維持し、下がらなくてもいい状況になる。
Space between two center-backs for West Ham is too big.…
ウェストハムのセンターバックふたりの間のスペースが広すぎる。香川はそのスペースに気づき、ボールを出したあとすぐに、ディフェンスのひどい部分をつくインテリジェンスをみせる。
This is a key feature of Kagawa's game, …
これが香川のプレーのカギとなる特徴で、ルーニーにはできない部分だ。
The major negative of Kagawa's play is…
香川のプレーでネガティブな部分は、彼が渋滞を引き起こしてしまう場合があることだ。ファン・ペルシとルーニーがいる、その時に中央に動く必要はない。
Watch Kagawa's movement.…
香川の動きをみて欲しい。10番の動きであって、左ウィングの動きではない。
Though he did start on the left,…
左から動き出してはいるが、彼が本来やりたいのは、中央に動いていくことだ。なぜなら、彼がベストの状態になるのはその場合だけだからだ。
Kagawa loves to move behind the opposition's midfield.…
香川は相手の中盤の裏に入るのが好きだ。ここで必要なのはとにかく、最終ラインと中盤との間にパスを出すことだ。
Kagawa's movement allows him space in abundance.…
香川の動きで、彼は広大なスペースを使うことができるようになる。結果、ヒドいパスしか出せなかったけど、高いポテンシャルを持ったプレーメーカーであることは分かるはずだ。
Movement and touch. …
動きとタッチ。香川とルーニーの違い。
Kagawa now has more freedom after Rooney was subbed off.…
ルーニーの交代後で、香川には、それまで以上の自由がある。ルックアップして、ラファエルに素晴らしいボールを出す。
This summed up Kagawa's performance. …
これが香川のパフォーマンスの締めくくりになった。彼がひとつの殻を破るのをみられたことは、注目に値する。彼がマンチェスター・ユナイテッドで成功するであろうことを示す、有望な兆しがあるのは間違いない。
コメントをちょっと抽出して訳。
サー・アレックス・ファーガソンは、彼をウィングじゃなくて、ストライカーの後ろでプレーさせるべきだよ…。ウィンガーとしては、彼は100%の能力を発揮できないから…。ドルトムントでプレーしてた時のようにプレーさせるんだ…。彼はチャンスも作れるし、ゴールもあげられるんだから、ストライカーの後ろの方が良いんだ…。だけど、彼をどこに置くかを決める権限を持ってるのは、サー・アレックス・ファーガソンなんだよね…。
Shimmy Kagawa
新たなポール・スコールズ
うん、すごく良い分析だね。僕はアーセナルファンだけど、君を尊敬するよ! ドルトムント時代から彼を追いかけてるけど、確かに彼にはすごいポテンシャルがあるんだ!
香川はバルサみたいなスタイルでプレーしたいんだ。
彼を理解してくれるのが、キャリックとルーニーだけっていうのはあまりにも残念だ。
香川がファギーに信頼されてないのは明らかだ。ゴールが必要な時に、ファギーは香川を交代させる。レアル・マドリー、チェルシー、マンチェスター・シティなどのビッグチーム相手の時にも香川はフィールド上にいなかった。
(上のレスを受けて)
うん、君に同意。できることなら、彼に、重要な試合でもっとプレーして欲しい。
最初は、彼とダヴィド・シウヴァが似てると思ってた。だけど、ファギーは彼をウィンガーにしようとしてるのかな?
絶対にそれは上手くいかないぞ!
香川はサー・アレックス・ファーガソンのシステムにハマってないと思う。だけど、良くなっていくよ。
いや、彼はバルサみたいなスタイルでのプレーを望んではいないよ。実際には、それは彼がやりたくないことだ。彼がやりたいのは、ドルトムントでやっていたようなゴールに向かっていく早いペースのフットボールだ。
このビデオがすごく気に入った。こういうのをもっと作って俺たちを楽しませてくれ!
shimmyっていうのは、ウェストハム・ユナイテッド戦後、話題になった表現ですね。shimmy自体は『振動する』『揺れる』くらいの意味で、主に肩を中心とする上体を使ってかけるフェイントを指す言葉にあたるものと思われます。個人的には、いわゆるマシューズフェイントに近いのかなと思っています。
マンチェスター・ユナイテッドは、ついにプレミアリーグ優勝も決め、残りの4試合は来季も見据えての戦いになると思いますが、特に次節のアーセナル戦には、ぜひ香川に出場して欲しいと思っています。残り4試合で、疲労などを考慮している場合でもありませんし。それにしても、シーズンも本当に残り少なくなってきましたねえ…。